社会的背景

現在の日本には、親がいても親を頼れない子供が数多くいます。近年増加をたどる親からの虐待は最たる例です。親からネグレクトや虐待されている子供にとって、家庭は安心できる居場所ではありません。

そういう危機的な状況であると判断された場合は、児童相談所で一時保護され、福祉施設に入所します。

児童養護施設や自立援助ホームなどで暮らす子どもたちの多くが、高校卒業と同時に施設を退所しますが高校を中退したり、高校へ進学しなければわずか15歳で退所を余儀なくされます。
施設の退所は、「自立」を意味しますが、その前途は多難です。アパートを借りようとしても、携帯電話を契約しようとしても、保証人になる家族がいないため契約できないことがあります。そのため住み込みで働いたり、非正規の仕事についたりせざるをえないことがほとんどです。

また、仕事を失ってしまったら家賃が払えず、住むところも追われ身を寄せる実家もありません。
頼れる家族や相談できる大人との繋がりがなく、孤独のなか社会で必死に生きようとする若者たちが多くいます。
これまで、児童養護施設を退所した後の支援はほとんどなく、それどころか公的な支援にも繋がらない若者も数多く存在します。
そこで、私たちは自立援助ホームと相談事業(社会的養護自立支援拠点事業)をやることに決めました。

親に頼れない若者たちの心に寄り添い「家族」となり、「実家」となり、いつでも安心して頼れる存在であり続けたいと思っています。

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自立支援は公的な補助が少なく、支援を必要としている若者たちの現状はまだまだ厳しい状況です。
未来に向かって生きる希望になるあなたの支援をよろしくお願いします。